北海道小麦畑見学レポート
~北海道十勝郡浦幌町 伊場ファーム 伊場満広さん編~

とかち小麦ヌーヴォー2022
育てる人 × つくる人
「パン人生」が変わる!小麦畑の旅
小麦は気候の変化や畑の状況で、品質が大きく変わります。
生産者の想いと太陽や土、水や風などの自然のめぐみが一年毎に異なる小麦の味わいを生み出します。
2022年7月4日(月)~7月6日(水)に開催された「パン人生」が変わる!小麦畑の旅のレポートです。

カラッとした晴れ間ではなく、曇天の曇り空と蒸し暑さを感じる小麦ヌーヴォーツアー2日目。
~土、作物、人を best matching~ 伊場ファームさんに伺いました。


環境に負荷をかけない農業を目指しオーガニックにも取り組み始めた伊場さん。
春蒔き小麦の「はるきらり」と、秋蒔き小麦の「きたほなみ」、有機のライ麦を育てています。
小麦以外は、てん菜・スイートコーン・大豆・小豆・金時豆・手亡豆・白花豆を育てておられます。

左が「はるきらり」右が「きたほなみ」の圃場。

朝露に濡れて輝くはるきらり。


ようやく花が咲きました。

きたほなみ

はるきらり

左がきたほなみ、右がはるきらり。
よく見ると同じ小麦でも見た感じに違いがあるのがわかるかと思います。
春蒔き小麦の特徴として、麦の穂に長い髭のようなものが見受けられます。
「のげ」と呼ぶそうです。

今年は世界的に様々なことが起こり、肥料価格は高騰し昨年の約2倍になっています。
環境になるべく負荷をかけない農業をという流れになってきた今、うちは以前より減農薬に注力し、肥料や農薬を北海道基準の半分以下に抑えています。
大切なことは土作りだと思います。
また近年よく聞くようになった「持続性」の高い農業。
環境に負荷をかけない農業を目指しオーガニックにも取り組み始めた伊場さん。

■有機栽培のライ麦の圃場


ライ麦の根本を見るとクローバーなどの植物が一緒に植わっています。
クローバーは土にとって大切な緑肥になります。
作物や土には余計なことはなるべくせず、それ以外のことを精一杯やる。
畑に農機具が入る回数をなるべく減らす。
そうすることで燃料費が削減さます。
作物がもともと持っている生命力を引き出し、収穫後に残った葉っぱなどを有効利用することや堆肥・緑肥の投入による土作りを行うことで化学肥料削減に繋がります。

オーガニックライ麦を使ったライ麦パンを伊場さんの畑の前でいただきました。

とかち小麦ヌーヴォー


育てる人、つくる人、食べる人がお互いのつながりを大切にします。
一、「育てる人」は求められる美味しい健全な小麦つくりに励みます。
二、「つくる人」は育てる人の顔を想い浮かべてパンを作ります。
三、「食べる人」は携わったすべての人たちに感謝をしていただきます。