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基本のチョコレートケーキ

仕上げを美しく整えるために活躍するのが、「パレットナイフ」や「クールスタンド(回転台)」。
なめらかなガナッシュを均一に塗り広げたり、表面をきれいに仕上げたりするのに欠かせないアイテムです。
これまでの混ぜ方のコツを活かしながら、道具の扱いにもチャレンジして、本格的なチョコレートケーキづくりを楽しんでみましょう!

まず「チョコレートケーキ」とは?

チョコレートケーキの主役であるカカオは、昔は薬や貨幣として使われるほど貴重なものでした。
ヨーロッパに伝わった当初は苦い飲み物でしたが、「チョコレートの4大革命」によって、今のように甘くておいしいチョコレートが作られるようになりました。
18世紀に初めてのチョコレートケーキ(チョコレートトルテ)のレシピが登場し、これがチョコレートケーキの始まりといわれています。
その後、ザッハトルテやオペラ、ガトーショコラなど、世界中でさまざまなチョコレートケーキが生まれました。
今回は、ココアパウダーを使ったスポンジ生地に、チョコレートのガナッシュクリームをサンドしたケーキを学びます。
別立て(パータ・ビスキュイ)で作ることで、ふんわり軽く弾力のある食感に仕上がります。

美味しいチョコレートケーキ作りのポイント

Point


今回は、パレットナイフと回転台の使い方を学びながら、チョコレートケーキの仕上げをきれいに行うコツを身につけましょう。
「チョコレートケーキ」では次のポイントが重要!

・ガナッシュを薄くキレイに塗り広げる技術(ナッペ)
・ガナッシュ作りにおける、水分と油脂分の乳化
・スポンジ生地作りにおける、卵黄生地とメレンゲ生地、粉の混ぜ合わせ方


ポイントをマスターをするだけでワンランク上のチョコレートケーキに!

今回のピックアップ道具

uses tools

パレットナイフ

クールスタンド(回転台)

パレットナイフの持ち方

パレットナイフ

親指と中指で持ち、人差し指は塗り広げる面積により柄又はステンレス部分に添えます。
手首は左右に動かすことが出来る力加減にして下さい。
握り込んでしまうと、手首を返しながらうまく扱えなくなるので注意しましょう。

ポイントの動画をチェック

ナッペ①

やり方を動画で!

ナッペをする前にまず、スポンジの表面にシロップを打ちます。
手首を左右に動かして、パレットナイフ全体で大きく塗り広げます。
次に、回転台を回しながら、遠心力を使ってクリームを全体に伸ばしていきます。
このとき、パレットナイフは動かさずに固定したまま、台を回して塗り広げましょう。
※回転台は右利きの場合は反時計周りに回します。

ナッペ②

やり方を動画で!


下塗り
まず最初に下塗りをすることで、スポンジのくずが出にくくなり、仕上げのナッペがきれいにできます。
全体に薄くクリームを塗りおえたら、冷蔵庫で30〜60分ほど休ませます。
*下塗り時は、多少スポンジ生地が透けてても大丈夫です。


本塗り
・粗塗り
右利きの場合は、時計の「8」か「9」の位置にパレットナイフを垂直に置きます。
手首を左右に動かしながら、少しずつクリームを塗り広げていきましょう。
※最初は粗塗りの為、スポンジが見えない程度に、少し厚めに塗っておくのがポイントです。

・側面の仕上げ
パレットナイフを側面のクリームに、少し強めに押し当てます。
手前に硬貨1枚分くらいの角度をつけて、しっかり固定しましょう。
そのまま、回転台を反時計回りに回して、側面のクリームをなめらかに整えます。
うまくできていれば、余分なクリームが上に押し上げられてきます。

・上部の仕上げ
時計の「8」または「2」の位置から中心に向かって縁にはみ出たクリームを均していきます。
はみ出たクリームが多すぎる場合はパレットナイフですくい取り、ボウルに戻します。

レシピはこちら

Recipe

チョコレートケーキ作りにチャレンジ!!

しっとり生地に濃厚ガナッシュがたっぷりと
贅沢チョコレートケーキ

チョコレートの濃厚な香りと、ふんわりしっとりとした食感が魅力のチョコレートケーキです。
ひと口食べれば、やさしい甘さとほろ苦いカカオの風味が口いっぱいに広がり、贅沢なひとときを楽しめます。
今回は、卵黄と卵白を別々に泡立てる「別立て法(パータ・ビスキュイ)」で生地を作ります。

Basic bread Key

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